ショートニングやマーガリンはプラスチックだった!トランス脂肪酸の危険性とは?
こんにちは、アンチエイジングマニアことsayakoです。
あなたはバター派ですか?マーガリン派ですか?
本編では「強いて言うならどちらが健康や美容に良いか?」の答えになるような情報を書いていこうと思っています。その判断の基準にあるのが「トランス脂肪酸」という物質です。
トランス脂肪酸についての知識をお持ちで、食生活の面ですでに対応されている場合もあるかも知れないのですが、スーパーやコンビニの売り場環境に劇的な変化がないことを思うと、あなたの健康や美容に関わることなので、情報をまとめてみました。
Contents
ショートニングやマーガリンは安全か?
「有名なお店で売っている食品だから安心」とか「有名なメーカーが作っている食品だから安全」なのでしょうか?少なくともショートニングやマーガリンについては、当てはまらないかも知れません。その理由の根底に関わるものが「プラスチック油脂」や「トランス脂肪酸」と呼ばれるものの存在です。実は10~15年前くらいから、たまに食の安全で話題に上がっています。ショートニングやマーガリンとは一体どういう中身のもので、健康への影響はどのようなものがあるのか、世間の対応状況はどうなっているのでしょうか?
ショートニングやマーガリンはどうやって作られるの?
マーガリンはともかく「ショートニングって何だろう」と思いませんか?あなたがよくお菓子を作られる場合は、よくご存知かもしれないのですが、一般的には耳にしたことはあるけれど、説明しようとすると難しいものの一つだと思います。ショートニングは、スーパーでも普通に売られていて、バター&マーガリンコーナーに売られています。ショートニングは「サクサクさせる、ポロポロにする」という意味をもつ名前で、ラードの代わりとして、主に植物油脂に約10%~20%の窒素ガス・炭酸ガスなどを混入することで、常温でも固形で扱いやすいように開発された人工油脂です。
ラードは原料が豚さんなので、供給という面では不安定になりやすいんですね。その経済的なデメリットを穴埋めするために、代替として人工的に開発された油がショートニングなのだそうです。ショートニングは安価で供給も安定するし、無味無臭なので、他の材料の風味を損なうこともなく、「サクッ」とした食感が増すので、家庭用や外食用油として爆発的に広がった、広がってしまったのです・・・。
もう1つのマーガリンの話もしておきましょう。マーガリンは、バターに代わるものとして開発されました。そもそもバターは動物性の飽和脂肪酸と呼ばれる油脂なので、一般的に、コレステロールを上げ、心疾患などのリスクを高めるとか、常温では固体なので、体内でも固まりやすく動脈硬化のリスクを上げるとして、敬遠されがちな側面も持ち合わせています。一方で、植物性油脂は不飽和脂肪酸と呼ばれる部類で、常温では液体だし、体内で固まることもなく、安全というイメージがありました。でも植物性油脂はとにかく酸化・劣化しやすいのが難点です。バターのような風味で、植物性油脂の健康イメージを活かしたまま、酸化や劣化のデメリットを解消するために、植物性油脂に水素を添加することで生まれたのがマーガリンです。
プラスチック油脂(トランス脂肪酸)とは?
ショートニングやマーガリンは、顕微鏡で分子を見ると「プラスチック」と同じ組成なのだそうです。ショートニングやマーガリンが「プラスチック油脂」と言われる所以です。これは植物性油脂に水素などを添加する化学処理によって不飽和脂肪酸が「トランス型脂肪酸」に変化したことによるものです。注意したい点は、トランス脂肪酸は「腐らない油脂」だということです。ファーストフードのフライドポテトや、菓子パンが数年経っても、カビ1つ生えないで原型を留めている写真を見たことはありますか?プラスチック油脂(トランス脂肪酸)への警鐘として取り上げられることがあるので見たことがあるかも知れません。次にプラスチック油脂(トランス脂肪酸)がどう健康に悪影響を与えるのかを見てみましょう。
トランス脂肪酸の健康への影響
腐らない油脂「プラスチック油脂(トランス脂肪酸)」が、どう健康に悪影響なのかをまとめました。
- 脂質をエネルギー源とする全身の60兆個の細胞膜が破壊される
- LDLコレステロール(全身の細胞にコレステロールを運ぶ悪玉)を上昇させる
- 肝臓に悪影響を及ぼして、HDLコレステロール(コレステロールを全身の細胞から回収する善玉)を低下させる
もっとわかりやすい症状でいくと、
- 心臓病や動脈硬化のリスクが高くなる
- 痴呆・アルツハイマー病・パーキンソン病などの神経系疾患リスクが高くなる
- 高血圧や糖尿病などのリスクが高くなる
- アレルギー疾患が増える
- 発ガンの原因となる
- 妊娠率を低下させる
などです。免疫系、神経系、血管系、生殖器系など、ほぼ全身がメタメタになると考えて良いと思います。
中には「今まで大丈夫だったし、気にしなくて大丈夫!」と判断する場合もあるかも知れません^^;でもショートニングやマーガリンは、健康的でも安全でもない油脂なので、忘れないために健康被害の事例も見ておきましょう。
トランス脂肪酸の健康被害の一例
玄米食など、日本の伝統食を治療に活かしている女医の方(東診療所所長:王 瑞雲 氏)のお話しです。その方の元に、10歳の女の子が全身の激痛で来診されたことがあったそうです。10歳の女の子が「苦しい、殺して」と言ってしまうほど、痛みは猛烈だったようです。診察してみると、上腕や足首がピチピチで硬く、まったく弾力が無い状態だったそうです。食事内容を確認したところ、白いパンにたっぷりのマーガリン、そこに砂糖を足した牛乳が朝食。野菜嫌いで、ソーセージやピザや菓子パン、スナックなどの現代食を常食しているとのこと。
女医の方は瞬時に「体内プラスチック」の蓄積による症状に思い当たったそうです。プラスチック油脂(トランス脂肪酸)は人工的な食べ物なので、体外に排出されにくく、蓄積しやすい性質があります。
以来、食物繊維やミネラル、ビタミンが豊富な自然な形の食事へ完全に切り替えて、毒素の排出に注力する療法で、その女の子は何とか無事に完治されたそうです。トランス脂肪酸の常食がもたらす健康への悪影響として心しておきたいですね。
世界の対応状況
問題の多いプラスチック油脂(トランス脂肪酸)に対して、世間はどう対応しているのか、日本はどうしているのかを確認しましょう。
- 2002年7月に、アメリカの医学学会がトランス脂肪酸についての警鐘を鳴らす。
- 2006年1月までに、アメリカ政府食品医薬品安全局はトランス脂肪酸の含有量表示の義務化を決定。
- ヨーロッパ各国ではそれ以前からトランス脂肪酸の加工食品の含有率規制が行われていた。
- 韓国と台湾ではすでに含有率表示が義務化されている。
- WHO(国連世界保健機関)とFAO(国連食料農業機関)は合同でトランス脂肪酸の摂取量は最大でも1日あたりの総エネルギー摂取量の1%未満とするように勧告している。
- 2018年6月までに、米食品医薬品局(FDA)は、トランス脂肪酸を食品添加物から全廃すると発表。
日本は国による規制という面では、まったくの無法地帯です。残念ですね。ごく一部の食品メーカーは消費者の健康ニーズを詳細に分析して、トランス脂肪酸についての意識が上昇していることを背景に「トランス脂肪酸フリー」などの宣伝で自主的に商品を出し始めてくれてはいます。今後この動きがどんどん加速することを願うばかりです。
トランス脂肪酸が含まれる食品の見分け方
「ショートニングやマーガリンはプラスチック油脂(トランス脂肪酸)が含まれているので注意しましょう」ということは分かりましたが、その他に食品関係で気をつけたいポイントはあるのでしょうか?
日本ではトランス脂肪酸使用の規制がないため、未だに大半の食品メーカーが加工食品に使用し続けていると思います。菓子パン、スナック、チョコレート、アイスクリーム、カレーのルウや調味料などですね。
見分け方としては、商品パッケージの裏面表記の確認がおすすめです。「植物性油脂」と書かれていたら「あっ、トランス脂肪酸が含まれているんだな。」と思って問題ないと思います。良心的か広告目的かは別として、ごく一部のメーカーでは、トランス脂肪酸以外の植物油脂を使用している場合は「トランス脂肪酸フリー」等の表記があるのが一般的なので、一つの指標になると思います。一例ですが、ヤマザキパン、神戸屋、パスコ、ハウス食品、セブン、ミスドなどは「低トランス脂肪酸」の路線でいこうとしているみたいですね。「低」ではなく「フリー」にして欲しい^^;
なお裏面表記はないところとして、スーパーやコンビニのお惣菜の揚げ油、飲食店などでも使われていることが多いと考えた方が身を守ることになるかも知れません。一日も早くトランス脂肪酸を規制して欲しいなと個人的に強く思います。
トランス脂肪酸への対抗方法|デトックス機能を高める
ショートニングやマーガリンなどのプラスチック油脂(トランス脂肪酸)が含まれた加工食品は、なるべく摂らないようにすることが大前提ですが、日本はトランス脂肪酸の規制がないためにトランス脂肪酸を完全にシャットアウトすることが難しい環境です。そこで対抗策としては、体のデトックス機能を高める、免疫を高めることで健康をキープすることが大切になります。
とても基本の話ですが、デトックスの最大の器官は腸です。「便が70%、尿が20%、汗が10%の割合」だと言われています。排便力を上げましょう!排便力UPには乳酸菌が効果的!おすすめはこちら➡乳酸菌情報
また細胞膜が痛んだとしても、免疫機能がうまく無害化・カバーしてくれるように、免疫力を高めることも大切だと思います。最大の免疫器官は腸です。腸には全身の免疫細胞の70%が集まっているからです。
デトックスに役立つ食べ物
デトックス力と免疫力を高めるためには、腸内フローラを良好にして善玉菌を増やすことがポイントになります。便通をコントロールしたり、免疫物質をつくりだしているのが腸内細菌だからです。善玉菌を増やすには、エサとなる食物繊維が豊富な食事が基本です。野菜やフルーツ、海藻、納豆、穀物などから食物繊維を豊富に摂りましょう。なお農薬は腸内細菌を減らす原因になるので、自然農法か減農薬・低農薬のものをできるだけ選ぶとなお良いと思います。
ちなみに私は、食物繊維が豊富で、マルチミネラル・ビタミンがバランスよく含まれていて「完全栄養食」とも言われる玄米食を主食にすることでベースを整えています。玄米食にして、白米やパンを主食にしていた時よりも圧倒的にお通じが安定しました。また玄米は白米やパンに比べて体内で消化分解されにくく血糖値が上がりにくいので、太りにくくなり、食後の眠気からも解放されて、特に仕事面では嬉しいおまけとなっています^^
ずっと愛食しているのが「弁次郎商店」の「山形置賜産 残留農薬ゼロ コシヒカリ 1等」です。お米ブランド「つや姫」の産地として有名な置賜産の玄米です。自分の好みの精米指定が出来ます(玄米のままか、3ブ精米~10ブ精米で選べる※10ブ精米は白米のことです)。お米も精米すると酸化が進むので、精米後の新鮮なお米が届くのは有難い^^ちなみに私は3ブ精米がお気に入りです^^ また残留農薬ゼロ、楽天で15時までに注文すると翌日には宅配で届くという便利さも気に入っています。よく見ると、スーパーで売っている白米よりも単価は高いのですが、新鮮で農薬ゼロの食物繊維がとれて、すぐ届く、しかも美味しいので、クオリティーに比べてお手頃感があります。玄米を試したいあなたにはおすすめです(こちらから見れます➡【送料無料】29年産 山形置賜産 残留農薬ゼロ コシヒカリ 1等 玄米5kg 【…)
玄米は美味しくない、食べにくいなどのイメージがあるかも知れないですが、人参やキノコ・鶏肉・油揚げなど家にある余り食材と麺つゆや顆粒だしと一緒に炊飯器で炊き込みご飯にすると、とっても美味しいですし、白米のようにベタベタしないので、チャーハンにも向いています^^ 私は冷蔵庫の余り食材と、チューブの柚子胡椒などを使って、カンタン柚子胡椒チャーハンにしたりしています。煮込んでもほどよく触感が残るので、意外とリゾットにも合いますよ^^
乳酸菌サプリの活用もデトックスには効果的
忙しい時には、短時間でパパッとケアできるサプリの活用も賢い選択だと思います。善玉菌そのものである乳酸菌に加えて、腸内にいる腸内細菌のエサとなり、善玉菌を元気にして増やす効果のある食物繊維やオリゴ糖、細胞の新陳代謝に必要にビタミンB群も配合されたものまでさまざまあります。このサイトにも体験をベースにランキングでいくつかお気に入り乳酸菌を載せているので、参考にされてみてください。➡乳酸菌情報はこちら
ショートニングやマーガリンなどのプラスチック(トランス脂肪酸)が含まれた加工食品から上手に体を守っていきましょうね^^ノ
今日も最後まで「今日のアンチエイジングにいいこと♥」をお読みくださり、ありがとうございました!また次回お会いしましょう^^